【店舗経営】砂上の楼閣の上に立つものは何?

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僕が中小企業診断士という
資格を知ったのは、
総合スーパー勤務時代。

お付き合いのあった卸にお勤めのO氏から
その資格名を教えて頂きました。

当時、40代と思しきO氏は
20代の若造である僕に対し
診断士のことも、それ以外のことも
色々と教えて下さいました。

今、思うと、
その人が僕の理想の
中小企業診断士像
だったかも知れません。

(O氏は、中小企業診断士の資格を
お持ちではなかったのですが、
姿勢が診断士的だったように
記憶しています)

僕は総合スーパーを辞めて数年後、
O氏の真似をし、バイブルサイズの
革のシステム手帳を買ったくらいです。

O氏の持つ革のシステム手帳が
かっこよく見えたからです。

自分が勤める会社では、とうとう、
見本となる人を見つけることは
出来ませんでしたが、
取引先の卸に「将来のなりたい姿」
を見つけることが出来たのは
幸せだったと思います)


さて、30年近く前のこと…

僕との商談後、O氏が、

「(ご自身が勤める)会社の近くに
ラーメン屋さんが出来たんですよ」
と話しかけて来ました。

僕は身体をO氏の方に向け、
話の続きを待ちました。

続けてO氏は、
「そこのラーメン屋さんはね
認知度を上げようと思ってか、

”開店して1週間、ラーメン100円”
というチラシを近隣に撒きました。

そしたらどうなったと思います?」

と僕に聞いてきました。

僕は
「大繁盛じゃなかったですか?」
と応えました。

しかし、O氏は
「ううん。
ラーメンのスープが足りなくなり、
開店して2日目か、3日目にお休みしました。
ちゃんちゃん。

これでかなりのお客さんを逃がしたよね」

と言い、少し間を置いて

「ここで考えなければいけないのは
”価値”って何か、ということだと
思うのですよ。

自信がある美味しいラーメンだったら
安売りはしてはいけないと思う」

とおっしゃいました。

続けて

「出来もしないことを
しようとしてはいけない。
スープを作るのは仕込みに
多くの時間を要すはず。
その時間も体制もないのに…

自分の店の価値を、結果として、
落としてしまった」

ときっぱり断言されました。


O氏のおっしゃったことは、
ビジネスの本質かも知れませんね。

すなわち
【提供できる価値は何かを考える】

ことと

【価値を提供し続けるには何を
すれば良いかを考える】

ことが必要なのかも知れません。


上記の例で行くと、

他のラーメン店との違いを
意識して、味の研究をし続ける

また

しっかりと美味しいスープを作れる
体勢を常に整えておかなければならない

ことを意識しておく必要があるのでしょう。
何も特別なことではありません。


ちなみに、僕だったら

普段口にするラーメンが700円
だったとすると、

美味しいラーメンに890円払っても
満足感は高いと思う。


最近、特に感じるのは
短期で考えすぎる風潮があること。

「手っ取り早く」

とか

「これをやれば絶対」

とか

そんな言葉を見聞きします。

気持ちはわかるけど、
もっと基本を大切にした方が
良いのでは…と感じます。

何事も成そうと思えば
時間はかかるもの。

砂上の楼閣の上には
何も立たないはず。

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