一歩先を読んで手を打つことの難しさと楽しさ

このエントリーをはてなブックマークに追加


「これまでと同じ仕事だけでは将来が不安。
だから新しい分野へ進出しよう」
と考える経営者等が増えてきたように思う今日この頃。

 

僕は最近、事業計画書を拝見することが多いのですが、
何件かに1件はこれまでとは違う分野への進出が
含まれています。

 


インターネットの伸張、人口減少が
「今のままではマズイ」
と思わせるのかも知れません。

また
「オリンピックまでは何とか景気が良いが、
その後は落ち込む」
と予想している人が多いのかも知れません。

 

新しいことにチャレンジしようとすること、
それ自体はとても健全なことだと思います。
このままでは「将来じり貧」の職種は
世の中一杯ありそうですから。

(僕も人のことを言ってはいられません)

 


しかし”新分野進出はリスクが高い”ということは
言うまでもないことです。
安易に新分野進出を考えるのはお勧めできません。

 

最近妙に目につくのが
「既存事業+カフェ」
です。

そのような事業計画書を拝見し
疑問に思うことが度々あります。

 


誰だって、お茶は飲むし、小腹は空くし、
疲れた時には甘いものが食べたい
とは思います。

しかし…

▽既存事業のお客様とカフェのお客様は
客層が全くちがうのでは…

▽カフェのお客様は、既存事業のお客様と
嗜好(&思考)が全然違うので
既存事業のお客様がいるとカフェに行くのは
控えようと考えるお客様が多いのではないか…

▽カフェを開くこと=自社の強みを活かす、
にはなっていないのではないか…

▽客数×客単価(粗利額)×客席回転率
で分解したとき、到底改装費などの初期投資分が
回収できないのでは…

と考えずにはおれません。

 


理想としては…

時間帯別・曜日別に
「どのようなお客様が何人来店されるか?」
を想定した後
「そのお客様は何を求めて来店されるのか?」
を考え、
「お客様の層ごとにどんな商品・サービスを
提供すれば喜んで頂けるのか?」
を精緻に考えること

から始めるのが良いかと思います。

 

その後は、ご自身が考えたことの裏を取るため、
行政のデータに当たったり、
民間シンクタンクが発表しているデータに当たったり、
その業界の本を数冊読んだり、
想定顧客と思しき人にインタビューしたり
すると感覚がつかめるのではないかと思います。

そして改めて損益シミュレーションを立ててみる。

 


けがをしない範囲でのチェレンジなら何も申しませんが、
新たに借入を起こしたり、人を雇い入れるなら
それが固定費としてある程度の期間のしかかりますので…

 

PS
知り合いから聞いた話ですが、
成長性の低い業界に属す大企業は
これまで蓄えた分厚い内部留保を活かし
新規事業開発を進めようとしている
ところが多いらしいです。

(よく耳にする大企業も危機感は相当のようです)

 

しかし、どの分野に進出(投資)すべきかが
明確になっておらず、
恐る恐る進出(投資)して失敗し、その結果、
体力だけを落としている企業も多いとのこと。

 

人口減少の速度はある程度予想できますが、
新しい技術・サービスの予想は難しいのが現実
のようです。

 

よくわからないのですが、最終的には、
「新しい事業がどうしてもやりたい。なぜなら…」
といった経営者の想いの強さかも知れません。

Follow me!

カテゴリー: 未分類 パーマリンク